少しでも音楽を聴くと気持ちが前向きになったり、楽しくなったりするものです。音楽には様々な良い効果があると考えられており、これを活かして高齢者や障がいがある人たちの心身をサポートしていく仕事が音楽療法士です。音楽療法士とは、どんな仕事で、どんな場所で活躍することができるのでしょう。
音楽療法士は、音楽の力で人々のリハビリテーションをサポートしていきます。音楽には様々な効果があるとされ、不安やゆううつな状態を和らげたり、運動機能を改善させたりします。また、認知症にも効果があることがわかり、音楽療法が取り入れられています。
音楽療法というのは、一緒に歌を歌うとか、楽器を演奏するといった能動的な方法と、音楽を聞かせてリラクゼーション効果を得たり、精神治癒を期待する受動的な方法です。音楽療法士は、これらの活動を行うために高齢者施設や障がい者施設などを訪問します。
音楽療法士が活躍できる場所というのは、高齢者介護施設や障がい者施設、児童福祉施設、そして医療機関です。高齢者施設では利用者の心身の活性化であるとか認知症の予防になりますし、障がい者施設では知的障がいがある人たちの自立を支援したり、社会性の向上に役立ちます。
児童福祉施設では歌やダンスをしながら子どもの心身の発達を支援します。そして医療機関では患者の恐怖心を和らげるために様々な診療科で行われます。
このように、音楽療法士の活躍する場面は多くあります。特に介護の現場での音楽療法士による音楽療法を取り入れることが増えてきています。